フル回転

 

何かがおかしい、、、

 

なぜ私は今、この場に立って、見ず知らずの人とこのような事をしているのか、、、

 

「Shall we dance?」

 

男性が私に手を差し伸べ

自分と踊って欲しいという

 

その時壁の花だった私は、戸惑いながらもその手を取ってホールの中心へと進んだ

 

音楽が流れ始める、、、。

 

 

遡る事1時間前

 

昨日は、兄貴のような友人にアメリカ人の大学講師を紹介してもらう為、隣の市まで行ってきた

 

今にして思えば何やら始めから不思議だった

 

兄貴「大学講師のJは本当に忙しい人で、週末に会うなら、良かったら自分が参加する集まりに一緒にどうかと言ってるんだけど」

 

私「(集まり?ああ、交流パーティーか何かか。)いいよ、ならそこで彼女に会おう」

 

兄貴「彼女、社交ダンス習ってるみたいだぜ」

私「おー凄いねえ、もともとやってたのかな」

 

この時点では、彼女が参加している場を見学などしながら話もできるだろうと踏んでいた

 

気がつけばこのような事に

 

 

教室開始前にJと会い挨拶を交わした後、短時間で打ち解ける事も出来たので、少ない単語力と表現力で会話を楽しんでいた

 

Jは日本に来て4年になるとのことだが、本人の望みは別として、日本語はあまりできないよう

 

そして、そうこうするうち、面倒見の良いアラウンド60の女性や、オーバー70の男性から、厳しくも手厚い指導を受け

 

主催者の男性(講師歴数十年)からは、共に動きながら

 

「体の重心を意識すれば、ステップなど気にせずとも、動く足は決まってるんですよ。、、、そう

そう、それでいいんです。できたじゃないですか!」

 

と、ワルツだかブルースだかの動きの肝を教わり

 

果てはいきなりターンしたり、、、

 

 

社交ダンスを侮ってはいけない

 

 

ある程度想定はしていたが、例え超初心者でもほんの2、3分踊るだけで相当に体力を使う

 

しかも驚くことに、慣れている方のリードは凄い

気がつけば体が動いている

 

ふと横を見れば、兄貴もギクシャクしながら主催者の奥様と踊って(?)いる。

見た瞬間に吹き出したが。

 

区切りが来たので疲れた体を休めていると、Jが隣に来て話しかけてくれた

 

 

J「Which steps did you learn  “Blues” or ”Waltz” ? blah blah blah」

 

?????

一瞬思考停止

 

あ、そうだ英語での会話だった

 

 

ダンスでの慣れぬ回転

そして会話での脳の回転

 

ほんの数時間の体験だったが、着実に何かがステップアップした

 

 

期待を裏切り、思わぬ行動に誘い込み

一瞬の隙をついて斜めから攻める

 

 

また一つ傅けに応用できる新たな技術を発見した

Jと妙齢の皆様に感謝

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)