共に生きる事

 

肉質は固すぎず柔らかすぎず

カレーで煮込まれているにも関わらず、味がしっかりとしており

しかもしつこさがなくスッキリとしている

 

そして何より飲み込んだ後に来る独特のふんわりとした香り

 

人生初のグラスフェッドビーフ

 

本当に素晴らしい

 

 

 

先日山に向かって進んだ先にある牧場を訪れた

 

私のイメージにある牧場とは一線を画したその牧場は休耕田を利用したもの

 

 

田んぼに牛

 

新しい

 

オーナーは快く多くを語ってくださったが、”家畜福祉に基づく酪農哲学”を実践されているとのこと

 

以下を参照されたい

二本松牧場

http://usikaisann.blog.fc2.com

 

いただいたランチのあまりの美味しさに、誰もが気軽にグラスフェッドビーフを購入できる状況を望む、と素人考えで発言した私に対して、優しい笑みを絶やさぬまま彼が発した言葉が忘れられない

 

 

皆それぞれに役割があると思う

 

自分の哲学に基づいた酪農は決して楽なものではない

広い意味での現経済には適していない

 

そして

 

皆が同じ方向を向けば良いとも思えない

 

と。

 

自然に立ち戻る事、そして様々な経験を理性と融合させていく彼の酪農哲学に、ルソー的思想にカント的要素が加わった牛飼いを見た

 

 

そして牛

 

ともすれば命を命で繋がせていただく相手

 

しかしその瞳はあくまでも純粋で、同行した人間の「この牛達は幸せに違いない」と言わしめたこの瞬間を間違いなく謳歌しているに違いない。

 

自然に頭が下がる思いがした。

 

 

傅けとはかくあるべきものか

 

 

モー烈な暑さの中、木陰で休む彼らの泰然とした佇まいに自身の半人前さを感じた瞬間だった。

 

彼らに恥じない自身でありたい

 

 

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