一見どこを見ているのか分からない瞳
でも確実にこちらを意識している
手首の辺りに小さく軽い存在を感じながら、共に生きている事を実感した
今日の午後、最近特別な部屋行きがご無沙汰になっている上司と、来週ある特別監査に向けて打ち合わせを行なっていた。
すると上司が驚いた顔をして私の後ろを指差し
「ほら、あそこに、、、。」
何やらちょっと怯えた風にも見えるなと振り返ると、事務局長のデスクを背に、まるで執務室全般を見渡しているかのようにそこにいたのは
体長15センチ程はあろうかという立派な蟷螂
執務室は建物の一階にあり、隣がちょっとした庭になっている事から、どうやら窓を通って来訪された模様
これだけの大きさの蟷螂を間近で見たのは何年振りだろうか
そしてそう考えつつも自然に足が動き、しゃがみ込んで蟷螂の前に右手を差し出した
私「(ここは危ないから外に出ましょう)」
蟷螂「(気が付けばこんなところに。ではお言葉に甘えて。よいしょっと)」
私「(あ、あまり動かないで下さい。もう少しですから。)」
蟷螂「(あ、いやそのつもりはないのだが、急激な高低差に驚いてしまって)」
空想かもしれない
でもそう思える程、私が自然に差し出した手に、蟷螂が更に自然に乗ってきてくれたのだ
その後は、私の行動に唖然としている上司を尻目に庭木に蟷螂を放した
ほんの数分の出来事だったが共に生きている事を強く実感した
環境化不可のエネルギー
あるところで聞いた言葉である
人間は生まれた環境や育った環境に大きく左右される
その環境を作り出すことによって変わる事も出来る
そしてその中でも、環境化される事が出来ない(環境化されない)根源的なエネルギーがあるという
真に美しいものを見た時の感動
自然の一部であるという感覚
押さえきれぬほどに強く感じる想い
今回のように自然と体が動いた事もその一つであるとすれば、そのエネルギーに従う事はとても楽しく、得られる結果は素晴らしい
考え過ぎず、思ったまま行動する
気持ちのままに、感じたままに行動する
私の活躍を心待ちにしている世界中の方の為
そして何より自身の為に
直感を信じ、行動あるのみ!