ある祭事を終えた
祭事前日までは、本来は私が相手に与えるべき”感情のエスカレーター”を思い返すと今でも顔が熱くなる程に体験させられ、周りの人間の力を感じると同時に自身の半人前さを痛感した。
そして臨んだ祭事は
想像を遥かに超えた本当に素晴らしいものであった
祭事とはある儀式的なものを術者に施していただき、本来の能力を開花させて覚醒する事
新たな技を磨き、今までにないコスチュームで以前とは比較にならぬほどの刺激を与えうる能力
、、、を想像された方には申し訳ないが、今回の儀式はその入り口になりこそすれ、表面的にはもう少し学術的である
間違いなく桁外れのものであり、受けた自分自身がどうなるのか、またその人間が集まったらどうなるか、正直空恐ろしい気すらする。
いずれにしろ受けられたこの環境に深く感謝したい。
また、この儀式はある男と共に受けたのだが、残念ながら男女で受ける事の発展的な流れは必要ないものだった。
、、、が
この男
地理的な事もあり、今まで私の洗礼をあまり受けていなかったのだが、実は
“私が傅けたいとより強く思うタイプ”
であった事が判明した。
そしてやはり只者ではない。
一見してあまり前に出ようとはせず、常に一歩引いているように見えるが、事に及んで内に秘めた強い思いを彼が表に出す時は、例え席が遠く離れていようとも、否応無しにその話が入ってくるのだ。
しかもその内容たるやむき出しの欲望であり、故に人間らしく、彼を彼たらしめている。
これが見抜けていなかった私はやはりまだまだ半人前
これからは
その男が儀式の際に望んでつけたピンクのウィッグ路線そのままに
倒錯も交えながら、彼の秘められた欲望を更に引き出して昇華させるべく、近くで技を披露し続けねばなるまい。
いや、前日に感じた半人前さを克服する為にも披露せねばなるまい
幸い機会は増える事が決まっている
世界中の人間を傅かせる野望
既に野望ではなく実現しつつある今、覚醒された身体を持って体当たりで臨む
全ての人間に”ご主人様”と呼ばせるその日まで