ある程度は構えているんだろうけど、さすが私が目をかけただけはある。
直後こそあたふたしていたものの、既に彼女達は落ち着いている、、、。
本能はどこへ?
久し振りに揺れた。
そろそろ夢の中で、傅ける技術の復習をしようとしていた矢先だった。
10秒間程度はあっただろうか。
揺れを経験する度に感じるのは、普段はあまり実感がない、宇宙や地球の存在だ。
自然の力の大きさ、そして同時に生かされている実感を覚える。
それにしても同族でありながらここまで違うかと感じた事。
周りを傅ける実の姉にも、私の彼女達と同じ状況の彼がいるのだが、その彼が今回生まれて初めて揺れを経験した。
どうやら相当怖かったらしく、普段決めているベッドの上で硬直し、ちょっと粗相をしてしまったらしい。その後、姉は揺れに加えて彼が気になりあまり寝付けなかったとか。
やはり既に傅けられている。
一方我が家の彼女達は、直後こそそわそわしていたが、しばらく経ったら落ち着き払ったもので、多少不安の残る私の「抱き枕」ならぬ「抱き猫」になっていた。
本能的な面では多少不安が残る気もするが、、、。
災害を含めて突発的な何かが起こった際、
冷静に落ち着いて行動できる人と、どうして良いか分からず戸惑う人がいる。
人を傅ける野望を持つ以上、常に前者であり、そういう時こそ中心となって状況を打破したいと強く思うが、やはりまだまだ半人前。
今回の揺れで身に染みた。
前者であれる人、行動できる人を尊敬する。