上司Aが以前心情を話してくれた事がある。
上司A「ここしばらく、直属の上司にあたる人間が仕事に対していい加減で、結果自分の負担が高い。実務をしろとは言わないが、もっと全体を把握して欲しい。」
確かに私が知る限り、2名ともそうだった気がする。
上司A「自分がやり過ぎるのが問題かもしれない。でもやらないわけにはいかない。」
私も含めて職場では多くの人間が上司Aを頼りにしている。
いや頼りにしすぎている。
常に優しく丁寧に、我慢強く話を聞いてくれる為、つい甘えてしまうのだ。ともすれば、箸の上げ下ろしのタイミングまで聞きかねないケースすらある。
包容力があり、優しく、頼り甲斐がある事は素晴らしいと思う。
でも組織としては?
また上司Aが本当に望んでいるのは?
仕切られた部屋
室内にはこれといった装飾はなく、ソファーが一つ。
その上で上司Aが待っている。
今日は濃い青を内に纏い、襟が広めのものにしよう。
上司A「自分がやり過ぎているのは分かってるんです。でも自分がやらなければ回らない。」
私「納得してるなら何が問題?」
上司A「上司がいい加減なのは自分がやり過ぎるからではないかと」
私「お前にはそこまで影響力があるの?何様?」
上司A「部下も私に小さな事で相談してくるし、正直疲れます」
私「お前の望みは何?」
上司A「組織としてうまく回る事かと」
一打ち
私「格好つけるな!もっと個人的な本当の望みを聞いている」
上司A「、、、」
私「他人にどう思われたいか、だ」
上司A「頼られる存在でありたいかと、、、。」
私「本当にそれだけ?もっと出して」
上司A「良い人と言われたい、、、」
誰しも他人からは良く見られたい。
その度合い、その為の行動も本人の自由だ。
でも自分がどこまで望んでいるかを分かっているかどうかで違ってくる。
コントロールもできる。
時として断る事もできる。
妄想部屋の常連になりつつある上司Aには、是非コントロールの上で、自分の望みを果たして欲しい。
そして次の時は
袖なしのタイトに絞るタイプにしよう