孤独と愛
以前フロムに傾倒していた時期がある
本当に愛するとはどういう事か
そもそも愛とは何なのか
エーリッヒ フロム「愛するということ」
久しぶりにざっと目を通して見た。
やはり素晴らしい
いかなる人間関係においても、まずは自分自身を愛し、自分に対して責任を持ち、自己が確立しているか、少なくとも常に確立すべく努力することが人を愛する上での最低条件だ。
それがないところには愛ではなく支配もしくは服従が生まれる
「愛している」という言葉には以前から強烈な抵抗があった。
その言葉を発した事も数えるほどしかない。
自信を持って言うにはあまりにも「未熟」という感覚が、常に自分だけではなく相手に対してもあった。
人間は生まれてから死ぬまで孤独だ
自分を意識し、感じ、行動させ得るのは自分だけ
結局は一人だ
自分に無償の愛を与える存在がいようといまいと
自分を教育し世界へ導く存在がいようといまいと
自分を仲間として認め、常に一緒に進もうとしてくれる存在があろうとなかろうと
そして、
自分を魅了し、価値を認め、この上ない精神的な満足感を与えてくれる存在がいようといまいと
孤独である事は悪いことではなく、他者を愛する為の基盤のようなもの
孤独である自分を愛し、それを他者に拡げていく
他者を深く愛することで自身の愛につながり、愛を深く感じるほどに、孤独である事を確認する
愛は自身の成長だ
そして他者を本当に愛するなら、
相手が真に自由であることと、より成長できることを心から望み、それに感謝したい。
環境の変化を経て
終わりのない真の愛への探求に
心からの感謝を