伝播が生むもの



「お客様、別の場所についてのパンフレットがご希望でしょうか?」

・・・

「ご準備できないものもございますので、隣県の団体をご紹介させていただけますでしょうか?」

・・・
・・・・・

「大変申し訳ございませんが、こちらでご準備できるもののみにはなりますが、先にお聞きしたご住所に送らせていただきたいと思います。なお送料はかかりません。参考にしていただければと思います。」

・・・・・・。

「お知りになりたい気持ちは分かるんですけどね~。話を聞いていただけないと説明もできないですよ~」


引き続き世の中の人間を傅けることに邁進する日々であるが、こと職場において”人の思いや感覚が伝播していく様”を今まで以上に意識するようになった。



観察してみると、思いや感覚の別なくある環境において要素が揃った時点で、次から次へと伝播し、そこで構築されたある種の雰囲気が全体としての(今回であれば職場としての)行動や意思決定にまで影響している事を改めて認識した。





現職場は、既存のリソース(地理的、文化的な特色を踏まえたもの)をいかに広くアピールし多くの興味を持っていただくかが主たる目的であり、そしてその興味が経済行動を喚起し長いスパンで多面的な結果に繋げられるかが二次的な目的である。


事業の表面的な部分ではなく、関わっている分野が発展することで多くの分野に影響があるという点を改めて認識している。


「お気持ちは分かるんですよ。でも話を聞いていただけないと説明もできない、、、。」


「大変だったねえ。思い込みで話される人少なくないからな。でも〇〇さん、それでもきちんと説明しててさすがだったわ。ワシはできんわ。」


「そうそう。局長が話したら一刀両断になりますからね、、、(笑)」


「なんだと?いや、さすがに△△さんは分かっとるな。しかもワシは役員会議ではいつも一刀両断されるしな」


(笑)



電話での問い合わせでは、時として本人の目的が質問に対する回答なのか、意見表明をしたいだけか、はたまた担当者の声が好みであった為により長い時間を共有したいだけなのか、判然としない時がある



私なぞ、最後のパターンが多いために別の気遣いをせねばならないのだが



ともかく


多くの方の対応は素晴らしいもので、上記のように意見表明をしたいだけの場合であっても、最終的に事業目的に沿ったものになっている


ただそこに至るまでの労力は、慣れているとは言えかなりなもので電話を切るころには相当疲れている方が多い。でもそんな時には誰彼となく気の利いた発言が出る。



気の利いた発言による担当者の笑顔が発言者の安堵感と充足感を生み


席も離れており直接会話に関わっていない方々へも共感覚として何かが伝わる


そして職場全体として問題への備えや対処方法が確立されていく




何より皆が気遣いを持って周りを観察しており



そこに感謝の素地がある



反対に気遣いのないものが発露となる場合、伝播した結果は強い喪失感を生むものとなる




世の中の人間を傅ける目的での新たな視点は


伝播した結果を先取りした上でその伝播をより強いものにするのか、一刻も早くその伝播を食い止める一石を投じるかだ



そしてどちらの方法にも自身の強い感覚を持って、相手をより深く刺激せねばならない



進むべき道に終わりはない

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